

「ぎっくり腰」や「寝違え」、「こむら返り」にはもちろん、「捻挫」、「肉離れ」、「打撲」などを、【慢性的な】「腰痛」「肩こり」とは逆に、【急性的な】症状といいます。
治療する中で、「ぎっくり腰になった時は痛みが治まるまで、ただひたすら寝てるだけ」という方が結構多かったりします。
しかし、実はご家庭でも行える、わずかな知識があればかなり回復が早まりますのでぜひ参考にして下さい。
まず、この急性の炎症が起きたときに患部では何が起こっているかご説明します。

身近な「捻挫」を例に挙げますと、
1. 筋肉細胞が損傷を受けて内出血を起こす
2. 内出血をそのまま放置すると、周りの細胞にも栄養や酸素が行きわたりにくくなる
3. この状態が続くと、周りの細胞まで破壊され損傷の範囲が広がる
放っておくと大変なことなります。
「捻挫」や「ぎっくり腰」などした場合、最初は大したことないかなと思ってても、次第に痛みや腫れがひどくなるのはこういうメカニズムがあるからなのです。

上記のように急性で時間とともに悪化する障害を防ぐのに、とても効果的なのが今回ご紹介するアイシングという方法です。
あなたも名前は聞いたことがあるかも知れませんが、実際にやっている方は恐らく少ないと思います。
サッカー選手が他の選手と接触した際に行っているコールドスプレーなどを、スポーツ選手はよくアイシングに取り入れています。
このケースもぶつかった瞬間から損傷が起こっています。冷却することで損傷の範囲が広がり悪化するのを防いでいるのです。
つまり、アイシングとは炎症が悪化・持続しないような効果的な応急処置なのです。
それで実際のやり方ですが、以下になります。

それを英語の頭文字をとってRICEと呼ばれます。
アイシングのみでも良いのですが、他の3つも併用することでより効果を発揮します。
つまり、炎症が起こったら、とにかくすぐに、患部を固定して安静にし、冷却して、圧迫し腫れを抑えて、患部を心臓より高く挙げ内出血を抑える、とするとより効果的です。
時間は、冷却は20分を限度として行い、1,2時間おいて数回繰り返します。(一般的に腫れのピークは5,6時間後に来るケースが多いので何度か行うのが懸命です)
冷却には、氷をビニールに入れて氷のうにしたものや、アイスノンをタオルに包んで使うなどでもいいと思います。

患部をもんだり、温めたりすると血行がよくなりすぎて炎症が悪化するのでやめましょう。
特に最初は、患部を部分的に冷やすとともに、体全体は冷えないようにしましょう。
入浴時はシャワーだけにして、湯船には入らないようにしましょう。また、痛みを伴う無理な動きなどはしないようにしましょう。

急性症状の場合、炎症を悪化させないためにも、患部には直接アプローチしません。患部に影響を与える別の箇所がありますので、そちらにアプローチします。
また、体のズレやねじれを整えて患部の負担が減るケースもあります。
直接アプローチしなくてもこうしたやり方で、痛みを軽減し、動き易くし、改善を早めることが出来ます。
急性症状の場合、多くの方が1,2回の施術で終了します。




